成長の過程

なかなかね

日々レッスンの中で 

難しいなぁ〜

と思う事に突き当たる事もあります。

個人レッスンは その言葉の通り
 個人個人の生徒さんの
【個性】と向き合う事。

「ここはこうしたらどうかな?」
「この音はこうだよ」

ほかの先生方もそうであるように間違った音を指摘するのは勿論ですがアゴーギグ、曲想についての提案等レッスンではお伝えさせて頂きます。



今日 書き留めさせて頂くのは
毎回のレッスンで 泣いてしまう
Aちゃんのお話です。




間違えて弾いてしまったら

「今週はなんとかとなんとかで練習できなかったから上手く弾けない」

「じゃぁ もうちょっと弾けるようになるまでもう一週見てきてね。」

既に Aちゃんの そのお顔からは 
いっぱいの涙。


悔しくて そして 丸をもらえないのが
納得いかない様子です。

そして 間違えた音を 
「あれ、ここは違うよ、この音だよ。」

すると 
「これはなんとかなんとかだから間違えたの‼️」







「あのね。」


今まで 
どうやって向き合うことが Aちゃんにとって一番いいのかな、、、悩みました。
感情の起伏が大きい生徒さんなので 
どうか帰られるまでに笑顔が見れますように。





あのね、



私はいつもより 

大きな声で 

はっきりと 

まっすぐ

その生徒さんの目を見て 
ゆっくりと 

話しました。




「あのね、先生はAちゃんが 嫌で色々伝えているわけじゃない。
Aちゃんが すこしでも、弾けるように、上手になってくれるようにお話しています。

それを 〇〇だから!と 
全部 否定してしまうのはどうかと思うよ。

間違えた音をそのままにしていたら どうなるかな?

先生は少しでもAちゃんが上手になって欲しいから一生懸命伝えてる。
Aちゃんが弾けるようになってほしい、っていつも思って願ってる。


それを 違う、って言わないで 。


受け止めてほしい。」



子供さんといえど
少し熱い思いで
伝えている自分がいました。




すると

多分いつもと違う私の表情を見て
どれだけ真剣に伝えようとしているのか

伝わったのでしょうか。

一変して  


やはり 泣きながら

「うん。うん。。」



私の目をまっすぐ見て
答えてくれました。





そして
レッスンの最後までには
 いつもの笑顔が戻り

「ありがとうございました〜〜

さようなら〜〜〜。」

元気に帰っていかれたAちゃん。






何かを習得しようとする時

なんでもそうです。大変。

向き合えば向き合うほど

奥の深さに 突き当たり

私なんて  無理

そう思ってしまう。私もそうでした。

きっと今もそうです。


でも   いっぱいしんどい思いをして

いっぱい苦しい思いもしたら

いつの日か

それが 何かの手応えを

少しでも自分に感じ得た時

どれほど 感慨深い事く

喜びも大きい事か。。。。





何事にも

きっと

【終わりはない】



私自身も 手の内に入りきることのない

音楽を 一生追い求め
学んでいくんだろうなぁ




そんな風に思っています。


Aちゃんと 向き合う事は
自分とも改めて向き合う事。


そんな風にも

思わせて頂いたレッスンの ひとときでした。


Musicroom-K

ピアノと歌、音楽理論と聴音の お教室です。

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